フォレンジックのやり方って?具体的なツール・手順等を事例と共に特別公開!

目次
デジタルフォレンジックとは?基本概念を理解する

フォレンジック調査の種類と特徴

フォレンジック調査の3つの基本要素

具体的な調査手法とプロセス

実際に使われるフォレンジックツール

国内調査事例から学ぶ実践的活用法
フォレンジック技術が実際に活用された国内事例をいくつか紹介します。 力士八百長事件では、2011年に押収された携帯電話をモバイルフォレンジック技術で調査しました。メールやLINEメッセージから八百長関与の決定的証拠を収集し、事件解決に大きく貢献しました。 大阪地検特捜部証拠改ざん事件では、フロッピーディスクの内容が改ざんされている疑いが発覚しました。フォレンジック調査により、タイムスタンプ変更ツールを使用した改ざんの証拠を発見し、主任検事の逮捕につながりました。 パソコン遠隔操作事件では、2012年に犯罪予告を送信したとして四名が誤認逮捕されました。しかし、フォレンジック調査により、機器内でトロイの木馬が海外サーバーの指示で犯行を実行していたことが判明し、真犯人の特定に至りました。 徳洲会グループ公職選挙法違反事件では、家宅捜索で押収されたパソコンから、削除された裏金明細書データや現金配布先情報を復元しました。これらが重要な証拠として法廷で使用されました。 ディオバン事件では、USBメモリーの調査により、論文データの45症例が水増しされていた証拠を発見しました。データ改ざんの手口も詳細に解明されました。 これらの事例は、フォレンジック技術の威力と重要性を如実に示しています。法的証拠として使うための必須条件
デジタルデータを法的証拠として利用するには、厳格な条件を満たす必要があります。 改正個人情報保護法により、2022年4月から情報漏えいに対する報告義務が強化されました。個人情報保護委員会への報告は速報が発覚から3〜5日以内、確報が30日以内と定められています。違反時の罰金も従来の30万円から最大1億円に大幅に増額されました。 法的証拠として認められるためには、以下の要素が必要です。まず、証拠を含む機器を適切に保管し、電源を切らずにスリープ状態で管理します。次に、専用ツールを使用した証拠保全作業を実施し、ハッシュ値による完全性の証明を行います。 第三者機関による中立的な調査も重要な要素です。利害関係のない専門調査会社が実施することで、調査結果の客観性と信頼性が担保されます。 デジタルデータフォレンジックのような実績豊富な調査会社では、ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制で調査を実施し、経済産業省策定の情報セキュリティサービス基準適合サービスリストにも掲載されています。信頼できる調査会社の選び方
フォレンジック調査会社を選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。 官公庁・捜査機関・大手法人の調査実績があることは重要な判断基準です。警視庁への捜査協力実績や大企業での調査経験は、技術力と信頼性の証明になります。 スピード対応と出張対応も重要な要素です。インシデント発生時は迅速な対応が求められるため、24時間365日対応可能で、現場への駆けつけサービスを提供している会社を選びましょう。 明確な費用体系も確認が必要です。相談から見積もりまで無料で対応し、自社内で調査を完結できる会社は、外注費用がかからず適正価格でサービスを提供できます。 法的証拠となる調査報告書の発行ができることも必須条件です。裁判や公的な場で使用できる水準の報告書を作成できる技術力と経験が求められます。 データ復旧技術も重要で、削除されたデータの復元能力は調査の成否を左右します。14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術を保有する企業なら、高度な復元技術による確実な証拠収集が期待できます。 セキュリティ体制の確認も欠かせません。ISO27001やPマークなどの認証取得により、機密情報の取り扱いが適切に管理されているかを確認しましょう。調査費用と期間の実態
フォレンジック調査の費用は、調査対象の種類、調査内容の規模、調査の難易度によって大きく変動します。 一般的に数万円から数十万円程度の費用がかかることが多く、複雑な案件では数百万円に及ぶ場合もあります。ただし、多くの専門調査会社では相談から見積もりまで無料で対応しているため、まずは気軽に相談することをおすすめします。 調査期間についても、案件の複雑さによって変わります。簡単なデータ復元であれば数日から1週間程度、大規模なサイバー攻撃の調査では数週間から数ヶ月かかる場合もあります。 費用を抑えるコツとしては、早期の相談が重要です。インシデント発生後、時間が経過するほど証拠が失われる可能性が高くなり、結果的に調査が困難になって費用が増大することがあります。 また、調査会社を選ぶ際は、複数社から見積もりを取ることも大切です。ただし、価格だけでなく、技術力や実績、セキュリティ体制も総合的に判断することが重要です。調査依頼前に知っておくべき注意点
フォレンジック調査を成功させるためには、インシデント発生後の初期対応が極めて重要です。 自力での操作は絶対に避けることが最重要です。証拠となるデータを操作すると、上書きやアクセス日付の更新により証拠能力が失われる可能性があります。フォレンジック調査の対象となっている機器には不用意に触らないよう、関係者への周知が必要です。 機器の電源は切らないことも重要なポイントです。電源を落とすとRAMに保存されているデータが完全に削除され、重要な証拠が失われる可能性があります。スリープモード状態で保管し、ネットワークから遮断して他の機器と隔離しましょう。 不審なファイルでも削除しないことが大切です。攻撃者が残したファイルは重要な証拠となることがあります。削除せずに、まずはバックアップを取って専門調査会社に相談しましょう。 証拠保全の観点から、インシデント発生を確認したら、できるだけ早く専門調査会社に連絡することが重要です。時間の経過とともに証拠が失われるリスクが高まるため、迅速な対応が求められます。 現場の状況を詳細に記録しておくことも有効です。いつ、どのような異常に気づいたか、どのような操作を行ったかなどの情報は、調査の精度向上に役立ちます。 デジタルフォレンジックは、現代のデジタル社会において企業の信頼性と法的リスクを守る重要な技術です。適切な知識と準備により、万が一のインシデントにも冷静に対応できるでしょう。 専門的な調査が必要な場合は、累計39,000件以上の相談実績を持つ信頼できる調査会社に相談し、適切な対応を取ることが企業の持続的な成長につながります。この記事が役に立ったら、ぜひ詳細をご覧ください
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